直葬や家族葬が増え、香典の習わしが減り、簡素化される葬儀の折に、

故人への感謝の気持ちや冥福の祈りをしたため、直筆の手紙や写真を

棺に入れるための袋。

少子高齢化に伴い、この商品が使われる場面が多くなり、

送り出す人たちに大きな満足感に浸ってもらいたい。

手染め友禅和紙ならではの光沢、色柄の繊細な美しさを活かして

折形(おりがた)という日本伝統の技法を用いて、

ひとつずつ手づくりしています。

【目的】

職人の高齢化や原材料生産者の廃業、現代人の伝統工芸離れなど、

縮小傾向にある和紙業界を新たな発想で盛り上げるため、過去なかったもの、

人に喜ばれるものを目標に、友禅和紙の商品開発に取り組みました。

【プロセス】

一色ずつ一枚ずつ、丁寧に手染めされた美しい友禅和紙は、印刷には出せない高級感があり

祝儀袋に使われることが多い。

そこからヒントを得て、高級感のある不祝儀袋から発想の転換をして、

香典に代わる次世代の「棺に入れるメッセージカード(お手紙つつみ)」を提案する。

自身の父の葬儀での実体験から人々に喜ばれるものをと、色柄や形状を検討しました。

【 おくりふみについて 】

大切な人へ想いを贈る特別な《 お手紙つつみ 》おくりふみ

故人の遺影に手を合わせて、あなたが伝えたい想いは何ですか?

感謝の気持ち、たくさんの想い出、残された人の想い、冥福の祈り・・・

さまざまな想いがあると思います。

また、家族葬や直送、遠方やコロナ禍などで最後のお会いが出来ないことも、

ご香典を辞退される喪主さまも、多くなりました。

そんなあなたの想いを【おくりふみ】で伝えませんか?

【おくりふみ】は棺に入れる故人へのお手紙つつみです。

【おくりふみ】は、京都八幡の石清水八幡宮ふもとの小さな友禅和紙工房で、

熟練した女性職人が、一枚ずつ丁寧に手染めした友禅和紙を使って、

折形(おりがた)という日本伝統の技法を用いて

京和志がひとつずつ手づくりしています。

手染め友禅和紙の、手づくりなのでいちにちに作れる数は上限があり、大量生産は出来ません。

あなたに届く【おくりふみ】は職人の手によって作られた特別なひとつです。

ベースに四国徳島の阿波和紙、福井県の越前和紙を使い、色かず分だけ版画の要領で型を合わせ、

色を重ねて、染めては乾かし、染めては乾かし、を繰り返し、美しい友禅柄を手染めしています。

和紙は天気や気候、季節によって変化し、湿度によって状態が変わる特性があります。

この特性により友禅柄を手染めするにはとても熟練した技術が必要です。

特に、柄の型合わせはとても難しい作業です。和紙の湿度による延び縮みで、柄が合いません。

そこを合わせる技術は熟練した職人でないと出来ません。

この美しい友禅和紙にはそれらすべてのバランスを保って手染めされている、

とても貴重な価値があります。

1枚ずつ手作業で染めているため、風合いに違いのあることがあります。

また手作りで折形(おりがた)技法を用いているため、

ひとつひとつの柄の出方や、折り方の違いがあります。

商品の制作には細心の注意を払っておりますが、ずれやしわなどが出る場合があります。

手作りゆえの個性、和紙の特性と受け取っていただけると大変ありがたいです。

あなたさまに届いた【 おくりふみ 】は柄の出方や折形が、世界にたったひとつの個性です。

【おくりふみ】の柄には、雲・流水・唐草の3柄があり、それぞれ意味を持っています。

雲は、未来永劫・極楽、流水は、清らか・苦難を流す、唐草は長寿・繁栄 を表します。

お好きな色、柄を選んで頂くのも良いですが

あなたさまの想いを乗せる意味の柄を選んで頂くのもひとつの選択です。

また、【おくりふみ】にはご香典袋のようにその名が入っておりませんので、

高級なお手紙つつみや金封としても使って頂けます。

ご志納金をお渡しするのに使って頂いたり、社寺仏閣へ納められる金封としてや、

お仏壇にお供えされるお手紙つつみとしても使って頂けます。

あなたさまのご自由な使い方を見つけて頂けると作り手として嬉しく感じます。

大切な人へ特別な想いを贈るお手紙つつみ【おくりふみ】で、

どうぞあなたさまの想いを直筆でお伝え下さい。

きっとお相手さまの心に響くお手紙になります。

この感動をお客さまに広く知って頂きたい思いで、

京和志は心を込めて手作りしています。